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バーチャルタッチ:仮想の触感

仮想現実(VR)の可能性は無限大です。メタバースのような空間は、プライベート、公共生活、企業活動の多くの領域で存在感と重要性を増しています。ゲーム、スポーツ、ショッピングから、求人や企業のアプリケーションに至るまで、メタバースは、ユーザーを没入型経験、シミュレーション、視覚化へと誘います。とはいえ、現在のところ、VRは主に視聴覚で体験することしかできません。しかし今後は、視覚と聴覚に加え、「触覚」が新たな次元を切り拓きます。

ヘレウスEpurioと日本のスタートアップ企業、エーアイシルク株式会社はこのほど、導電性ポリマー繊維電極を用いた、仮想環境において触覚機能をシミュレーションする技術の開発に成功しました。それが、「ハプティック メタバース グローブ」です。

ハプティック・メタバース・グローブ(ブラック&ホワイト・デザイン

導電性繊維を用いたこのグローブは、センサーとAR/VR/XRコントローラーの両方の機能を備えています。手の甲の部分にコントロールボタンを配置しており、それ以外のコントローラーは不要です。機械部品が不要なので超軽量で、ユーザーエクスペリエンスも非常に直感的です。各指に搭載された曲げセンサーが動きを検知します。また、人差し指と前腕の電極により、ユーザーは物を持ち上げたかのような重みを触覚で感じることができます。

「ハプティック メタバース グローブ」はメタバースの発展におけるゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。ユーザーは、現実世界と同じように、自由に動き回り、直感的に拡張現実(AR)オブジェクトとかかわることが可能になります。

ヘレウスEpurioは2016年よりエーアイシルク社と協働しており、  スマートスポーツウェア にも用いられている導電性繊維LEAD SKIN®の開発を支援しています。

ハプティック・メタバース・グローブを右腕にはめた女性