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ニューロモデュレーション患者に 医療機器OEMへの 完全アセンブリソリューション

痛み、麻痺、うつ病など、神経系疾患を抱える患者さんにとって、ニューロモデュレーションは有望な選択肢です。これは、脳や脊髄の特定の神経に電気刺激を与える、複雑な治療法です。これは、脊髄硬膜外腔に細い電極を埋め込み神経を刺激し、痛みの感覚を軽減します。慢性疼痛、失禁、うつ病など、600以上の神経系疾患に使用できることから、ニューロモデュレーション治療の重要性は一層高まっています。

そのため、ヘレウス・メディカルコンポーネントは、医療機器のOEMにとって不可欠な設計、開発、製造のパートナーとしての活動を強化しています。ヘレウス・メディカルコンポーネントは、毎年1億人の生活を改善するというミッションを達成するべく、医療機器メーカーにとっての、ニューロモデュレーション用リード線と機器筐体のナンバーワンサプライヤーになることを目標としています。

毎年1億人の生活を改善する。このミッションを達成する過程で、ヘレウス・メディカルコンポーネントは、ある16歳の少女の生活を改善しました。医療機器メーカーにリード留置のソリューションを提供することで、実際に高校に通ったことのない高校生の生活を改善したのです。この16歳の少女は、それまで9年間にもわたって自宅ケアを受けなければならず、レストランで食事を楽しむための外出すらほとんどしたことがありませんでした。その理由は、大腸機能が低下しているため、トイレに行きたくなっても自分でコントロールできないからです。また大腸機能の異常により、毎日さまざまな薬を飲まなければならず、生理食塩水で大腸を洗浄する、不快な腸洗浄の必要があったからです。

このような症状に対する治療法は、仙骨神経刺激装置を腰に埋め込む、いわゆる「仙骨神経刺激療法」でした。この装置は、腸の動きをコントロールする神経を刺激して、トイレに行きたくなったことを知らせるものです。この手術の成功率は約90%であり、この少女の場合、医師は、彼女が近いうちに高校生活で初めて実際に学校に通えるようになることを大いに期待しています。ヘレウス・メディカルコンポーネントでインターベンショナル・ポートフォリオのグローバルヘッドを務めるカレン・ボイドは、「このような事例は、日々の仕事に対するチームのモチベーションを高めてくれます。なぜなら、自分たちの仕事を通じて、患者さんの生活を直接改善できたと分かるからです」と語っています。

マーケットリーダーへの道を拓くヘレウス・メディカルコンポーネント

慢性疼痛治療のためのニューロモデュレーション市場に注目したヘレウス・メディカルコンポーネントは、現行の製品提供には理想とのずれがあることに気づきました。市場は、単なる部品メーカーではなく、医療機器OEMの真の意味での設計・開発・製造のエンドツーエンドのパートナーを求めていたのです。市場や顧客のニーズに応え、部品メーカーから総合的なサービスを提供する企業へと進化するべく、ヘレウス・メディカルコンポーネントは持続可能なソリューションを求め、Evergreen Medical Technologies社を買収し、ニューロモデュレーションソリューションの設計・開発・受託製造を含む、顧客にとってのシングルアウトソースパートナーとなるべく、価値提案を見直しました。ヘレウス・メディカルコンポーネントは現在、機器とインプラント付属品の両方を開発・製造し、完全なシステムソリューションを提供しています。この能力と製品技術の継続的なイノベーションにより、サプライチェーンを縮小し、顧客の市場投入までの時間を短縮することができます。

ヘレウス・メディカルコンポーネントはまた、ヘレウスのグローバル全体のサスティナビリティにも貢献しています。ヘレウスは、ドイツ・ハーナウを本拠地とする先端技術と多様な製品ポートフォリオをもちグローバルに活動している同族経営企業です。ヘレウス・メディカルコンポーネントは、成長するニューロモデュレーション市場への投資により複数のセグメントで最大の市場シェアを獲得しており、2025年までにCDMO全体の市場シェアを20%にするという目標を掲げています。また、医療機器メーカーのニューロモデュレーション用リードや機器筐体のナンバーワンサプライヤーになるというビジョンを掲げており、この分野でのミッションを達成し、「毎年1億人の生活を改善する」という会社全体の目標に貢献しています。